EWG Riesling2022
Alc. 12.5%
白
(テイスティングコメント)
青りんごやレモンなどの柑橘の香り。
ほんのりガス感。
パインにかぶりついた様なジューシーでミネラリーな味わいに乳酸感のある旨酸味が溶け込み、上品で長い余韻。
ナスの焼びたしには、生姜的スパイスの要素と出汁汁のミネラル感と補完しあうそんな1本です。
洋な苦味のある野菜などにも合いそう!
(商品について)
葡萄品種:リースリング 100%
ウィーン、グロースラーゲ ヌスベルグ リード ドラウセンの畑はドロマイト石灰岩を含む、砂質の土壌。
手摘みで収穫。発酵は36時間スキンコンタクト、優しくプレス(プレッシャは0.8bar)自然発酵、225Lの古いフレンチオークと325Lのイタリア製アンフォラを使用、8ヶ月フレンチオークで熟成。少量のSO2 添加。
ツァーヘルの“アイン・ヴィルデス・グレースヒェン”シリーズは、お気に入りの畑のブドウを使い、人的介入を最低限にして造ったナチュラルなワイン です。
このキュヴェは、ウィーンの南西の端にある畑の、古樹のブドウから作られています。
砂岩と石灰岩がワインに緊張感と優雅さを与えます。
ツァーヘル(Zahel)|オーストリア・ウィーン
ツァーヘル家のワイナリーは、1766年にハプスブルク女帝マリア・テレジアの命によって建てられた「マウワーの小学校」跡に位置し、現在では**伝統的なウィーンの居酒屋“ホイリゲ”**としても親しまれています。ツァーヘル家が本格的にワイン造りを始めたのは3世代前、たった0.5ヘクタールの畑と、4卓だけの小さなホイリゲからのスタートでした。
現在、ワイナリーはリチャード・ツァーヘルによって運営されており、ウィーン市内にある主要なワイン産地すべて──ヌスベルク、オーバラー、シーバリング、マウワーなど計15ヘクタールの畑を所有する、ウィーン屈指の生産者へと成長しました。
ウィーンの多様性を映す畑と気候
ウィーンは都市ながらも、わずか20kmほどの範囲に多様な土壌と気候帯が広がっています。たとえば、ドナウ川に近いヌスベルクやビーサンベルクは川の影響で涼しく湿潤な気候を持ち、一方、南部にあるマウワーやオーバラーはより乾燥した大陸性気候の影響を受けます。
このような気候の違いとテロワールの多様性を活かすことで、ツァーヘルのワインは畑ごとに明確な個性を持ち、ウィーンならではの表現力豊かな味わいを生み出しています。
“ミスター・ゲミシュターサッツ”と呼ばれて
ツァーヘルを代表するワインが、ウィーンの伝統的スタイル「ゲミシュター・サッツ」。これは複数品種を同じ畑に混植し、同時に収穫・醸造するというユニークな製法で、土地の個性=テロワールをストレートに反映することができます。
かつてゲミシュター・サッツは、地元のホイリゲで消費される地酒として親しまれていましたが、2003年にリチャードが本格的にマーケットへ売り出したことで、彼は“ミスター・ゲミシュターサッツ”と称されるようになりました。
自然な栽培と象徴の蝶
ツァーヘルでは自然との共生を大切にし、化学的な介入を極力避けたぶどう栽培を実践しています。その精神を表すのが、ラベルに描かれた蝶のロゴ。これは、畑に戻ってくる蝶のように、健やかで生命力ある自然なブドウ畑を象徴しています。