France / Loire
VdF Blanc《鳥》MBGXXIII
Melon de Bourgogne
(テイスティングコメント)
にごりめのレモンイエロー。
ほんのり還元的な香り、グレープフルーツや洋ナシパイナップルなど。時間を置いてどんどん香りが開いて、蜂蜜やハーブの香りも。
ミネラル感とはつらつとした酸、複雑感のある旨味。極々微かな穀物の余韻。
シュウマイ、カンパチの刺身、焼きトマトなど幅広くお食事に寄り添うワインです。
造り手:Mathieu Lottelier(マチュー・ロトリエ)
出身:Brittany(ブルターニュ)地方/年齢:41歳(2024年現在)
マチューはもともと介護福祉や映画製作など多様な仕事を経験し、 ある時出会ったワイン造りに「アートとの共通点」を見出してこの道へ。
2008年から自然派の巨匠**Marc Pesnot(マルク・ペノー)**のもとで修行を積み、 2012年にロワール・Montrelais(モントルレ)村にてゼロから自身のドメーヌをスタート。
この村はかつてシュナン・ブランの重要産地でしたが、現在は僅か5haを残すのみ。
マチューは古い畑を借り、伝統と土地の記憶を取り戻すようなワイン造りを行っています。
土壌と気候の特徴
ロワール川下流域の最西端に位置し、大西洋の潮風やミネラル分を含んだ空気がブドウの熟成に影響。
春と秋にはロワール川が満ち引きし、塩分・ヨード感・湿度の変化がワインの風味に複雑さを与えています。
醸造について
- オーガニック栽培(2018年認証)/SO₂無添加
- 手摘み/天然酵母発酵/無補糖・無濾過
- ハーブ(イラクサ・ヒレハリソウ・トクサ・柳)を使った自然な煎じ薬を畑に使用
- プレスには最大36時間かけるという丁寧な手仕事が光ります
ワイン造りの哲学は「ワインに寄り添うこと」。
「自分の求める味が毎回できるわけではないけれど、 自然とともにあることが一番大事」と語るマチューの姿勢が、 ワインにも表れています。
ワイン名とラベルの意味
「Les Chants Jumeaux(レ・シャン・ジュモー)」は、彼が借りた畑名「Les Champs Jumeaux」に音楽(Chant)への敬意を込めたもの。
音楽のように心に響く、素朴でピュアな白ワインです。