Italy/Trentino Alto Adige-Trento-Volano
Esegesi
Rosi Eugenio
Cabernet Sauvignon, Merlot
Alc.13.5%
赤ワイン
濃密な果実感とほんのりスモーキーで複雑な香り。
こなれた黒果実の果実味にしっとりとした柔らかいタンニン、強いアタックを感じつつも、繊細さと奥行きを感じるエレガントな味わい。今のでも、少し寝かせてから飲んでも美味しい赤ワイン。
赤身肉のグリルやハーブを使った煮込み料理、熟成チーズや香り高いトリュフ料理と相性が良さそうです。
(商品について)
カベルネ ソーヴィニヨン80%、メルロー20%
・樹齢18〜20年のブドウを樹上完熟後に手摘み
・50日間の果皮浸漬と自然酵母発酵
・木樽熟成24ヶ月+瓶熟成36ヶ月
・カベルネの力強さに、驚くほどの繊細さと優美さを纏った特別な赤ワイン
— 力強さとエレガンスが共存する、大地の記憶を纏った一本。
造り手(エウジェニオ・ロージ)
ロヴェレートから北へ約5km、ピッコロ・ドロミテと呼ばれる渓谷の間に広がるヴォラーノの丘陵地に畑を構えるエウジェニオ・ロージ。
この地はスプマンテやマルツェミーノで知られる伝統産地ですが、多くは大量生産のスフーゾ(量り売り)文化に支えられてきました。
ロージはその中で、土地の力とぶどうの個性を最大限に引き出す少量生産の道を選びます。
化学的・効率的な醸造から距離を置き、「ブドウと土地が語る声に耳を傾ける」ことを信条に、畑と対話しながらワインを育てています。
テロワールと畑
- 畑は10以上の区画に分かれ、標高200〜750mに点在。
- 土壌は砂質・粘土質を基調とし、標高の高い畑では砕けた石灰岩が多くミネラルに富む。
- ペルゴラ仕立てを改良し、風通しと日照を確保。ぶどうを樹上で長く熟させることで、完熟した果実と健全な酸を両立。
醸造哲学
- すべてのワインは野生酵母による自然発酵。
- 白ワインにも長期マセレーション(果皮浸漬)を施し、果実のエネルギーを余すことなく引き出す。
- 樽熟成は500Lの大樽を使用し、ボトル詰め後も長期熟成。
- 酸素との接触を制御し、酵母の力を活かしてSO₂添加を極限まで抑える。
- 醸造実験を重ね、ヴィンテージをまたいだブレンド(例:Cabernet Franc)など唯一無二の手法を確立。
哲学と人物像
彼の探究は、「安定」と「変化」という矛盾を共存させる試み。
マセレーションの意味、野生酵母の役割、熟成による進化を理論ではなく体験と観察によって確かめ続ける姿勢にあります。
「ワインとは、土地と人の思考の交差点。自然を解釈する行為(Esegesi)そのもの。」
その哲学を象徴するのが、彼の代表作 “Esegesi(解釈)”。
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローのブレンドでありながら、ボルドーの模倣ではなく、トレンティーノの土地が語るストーリーを体現しています。





