Italy /Piemonte
Genesis2021
Monte Maletto
Erbaluce
オレンジ
(テイスティングコメント)
オレンジなどの柑橘、土、木などの香り。
様々な果実の厚みのある味わいとミネラル感のある長めの余韻。
かぼちゃのココナッツミルク煮などと合わせました。
ミルク相性が良さそうです。
抜栓2日目はより濃厚さを感じる味わいになっていました。
(商品について)
使っているブドウはヴェッキエ トノーと同じエルバルーチェなのですが、全房醗酵を施したワインです。ヴェッキエ トノーとは別の区画で獲れたエルバルーチェに醸し醗酵を施し、酸化防止剤無添加でボトリング。タンニンも程良く、すでに調和の取れた味わいです。
(インポータ資料より)
ロンドンのラムゼイを筆頭とする、ヨーロッパの星付きレストランでソムリエとして活躍してきたジャン マルコ ヴィアーノ。結婚と出産を機に、生まれ育ったイヴレーア(トリノから北に50km)に戻ったものの、何をするのかハッキリとは決まっておらず、ヴァッレ ダオスタのレストランで働きながら日銭を稼いでいました。
そんななか、急峻な岩山に張り付くように佇むカレーマの畑に呼ばれたような気がしたジャン マルコ、自分の直感を信じてワイナリーを始めることにします。ブドウ栽培とワイン醸造の経験はなかったため、近くのワイナリーで働きながら、カレーマのゾーンで借りることができた栽培放棄されかけている畑での農作業に時間を費やし、2015年ヴィンテージより自分のワインをリリースしました。
ピエモンテ州北部のワイン生産エリアには、ガッティナーラやゲンメといった偉大なワインを生み出してきた地域もありますが、カレーマはガッティナーラよりやや南西に位置し、ヴァッレ ダオスタとの州境の標高400~600mの山地にあるマイナー地域です。雨が多く、寒さの厳しいカレーマでは、パーゴラと呼ばれる、石造りの支柱を使うことで、石柱が昼間に蓄えた熱を夜に放出し、夜間の冷気からブドウを守る独特の伝統的な畑が今でも残っています。
岩の台地の斜面にへばりつくように作られたDOCカレーマの畑は、1940~50年代に64ヘクタールとピークに達しましたが、機械化できない作業効率の悪い畑に耐え切れずに廃業してしまうブドウ生産者も多く、2014年には全体の耕作面積が13ヘクタールまで落ち込み絶滅寸前の状態となりました。
しかし、ジャン マルコを中心とした若い生産者たちが移住して新たにワイナリーを始めるケースも増え、現在は全体で17ヘクタールまで増加してきました。ジャン マルコは色々な人に借りた、カレーマの7つの区画(あわせて0.5ヘクタール)とカルーソの約0.4ヘクタールの畑から、年間約2000本ほどのワインを生産しています。
使う農薬はボルドー液のみで、他の農薬は一切使わず、無施肥を実践。カレーマは小さな段々畑で構成されているため、当然のことながらトラクターなどの機械は入ることができないので、除草も刈り払い機で行います。初醸造は培養酵母を使っていましたが、2017年からは野生酵母で醗酵しています。