Italia / Emilia Romagna
Vittorio Graziano
Trebbiano Modenese
Alc.13%
orange
芳醇なリンゴなどの蜜感のある香り。
あれ、赤ワイン?!と思えるほどのしっかりとしたタンニン、完熟した黄桃の様なジューシーなエキス感。心地よい酸と微かなガス感も感じられ、完熟した干し白ブドウのレーズンの余韻。
まとまりが過ごすぎて、、分解できない味わい!完成されたお料理のソースのような味わいをおたのしみください!
(輸入元資料より)
モデナで行われていた祝祭用のワイン造りをモチーフに、醸造学の常識を完全無視したグラツィアーノ唯一の白ワイン。果皮と共に醗酵を行うのです が、浮き上がった果帽を崩さず、そのままの状態で2か月以上、、。果帽によって密閉された液体は、酸欠状態に陥ることで、酵母の活動が抑制されま す。緩やかでいてかなり危うい長期間醗酵に耐え、完全醗酵を迎えたヴィンテージのみリリースされる特別なワイン。以前にもリリースした2017年です が、現地カンティーナで3年以上熟成を経た別のロットが入荷いたしました。 猛暑だった2017、とりあえずボトル詰めまで終わった段階で、日本向けにワインを出荷してくれたヴィットーリオでした。しかし彼の考えでは、「フリッツァ ンテ以外のワインは、必ず毎年リリースしている訳ではないし、ヴィンテージごとに全く違う表情になる。俺のような小規模で造る人間は、何のためにワインを造るのか?それはビジネス ではない、自分自身が納得したものである必要がある」。そこで、一部リリースしたものと同量のタルビアナーツを、自分のカンティーナで3年以上、自ら試飲して納得できる状態になる まで熟成をしたものになります。 今になって思えば、彼のワインが好きで飲みたいと思うあまり、自分が意図している以上に彼に対してワインを求めてしまっていた、そう反省しています。「毎年、このジェットコースター のような天候と寄り添って、少しずつのワインを造る。それを1本1本、好きな人や友人に売る、オレはそのくらいのことしかできないんだ」、私自身が初めてヴィットーリオのカンティーナ に訪問した2014年。当時も、カオスのような(笑)カンティーナから、掘り出してきたタルビアナーツ2007を飲んだ時の感覚を、このワインから感じました。ブドウ品種やヴィンテージはも ちろん、醸造方法ももちろん大切です。しかし、何よりも大切なことは造り手という「人」であり、その哲学や想いのようなものを感じられる事。そう改めて教えてもらったように感じます。 昨今の値上がり事情だけでなく、セラーで長く熟成させた、、事もあり、価格がだいぶ上がってしまい申し訳なく思います。しかし、熟成することの大切さ、グラツィアーノという人間味 溢れる造り手の魅力がたっぷりと詰まった、素晴らしいタルビアナーツです。