FRANCE /Loire – Auvergne
Vincent Chauvelot
Pensees Sauvages2021
Gamay
淡赤ワイン
(テイスティングコメント)
オイリーなコクを感じる香り、キノコやカカオ、スモーキーな香り。
透明感のある飲み口ながら、重心の低いこなれた味わいとくっきりとした梅の様な旨酸味が重層的な味わい。
(商品について)
軽い感じではなく重心ひくめ、旨口のガメイ。
明るいルビーレッド、果実や大地のアロマ、優しい口当たり、ピュアな果実と酸、野の花、まろやかな中盤をキュッと引き締めるミネラル感、軽やか伸びやかでピュアなピノ・ノワールと思ってしまう、あっという間に1本空になる、Magic !!!
【Vincent Chauvelotヴァンサン・ジョヴロ】
(ワイン文化圏はオーヴェルニュ!)
フランスのへそクレルモン=フェラン北部 Vesdun(ヴェダン)という村でワイン造りを営むヴァンサン。
所属はロワール(シェール県)の最南端でもあるが、ワイン文化圏的にはオーヴェルニュ。
丘に佇む彼の畑は中央山塊に属している。
その下層土は約3億5千年前までさかのぼる水晶を含むシルトやmicaschist(雲母片岩)土壌であり、北ローヌやルシヨンと似た組成。この村では1900年代初頭には250haあった葡萄畑だが、現在は10haにまで減少している。
ブルゴーニュのDomaine des vignes du MaynesやロワールのDomaine de la Sansonniereでビオディナミ、そして、ワインについて学んだヴァンサンは、2007年に自身のワインの道に進むことを決めた。
1994年に植えられたピノ・ノワールの畑0.5haを皮切りに現在では2.75haの葡萄畑で働いている。葡萄品種は、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、ガメイ、ピノ・ノワール、そしてこの土地の地品種ジュヌイエットだ。
ピノ・ノワールとジュヌイエットが植っている les Fiottes(レ・フィオット)という区画には多量の鉄が含まれている。畑の標高は300から335m。
一般的なロワールの畑と比べるとかなり高く、ゆっくりとした成熟、フレッシュさを保つことが可能になる。葡萄の樹は 1ha あたり 6000 から 7000本。1haから約9000本の生産となる。
2007年にスタートアップしてから有機栽培を続けて来た畑は有機認証を受けており、畑では各時期に適切な作業を行なっている。防除のための銅の使用を減らすため、イラクサやヒレハリソウを醗酵させた抽出物を使用している。収穫は9月初旬から10月初旬に約12人で手摘みで行なっている。
ワインはステンレスタンクとファイバータンクで醗酵、熟成、土地の個性をそのまま表現するため樽は使用していない。酸化防止剤も極少量またはゼロに抑えている。