Italy / Campania
Satyricon 2020(サティリコン)
Luigi Tecce
Aglianico 100%
赤ワイン
Alc.14%
(テイスティングコメント)
干しブドウの濃いエキス、木、シナモンを思わせるスパイスの香り。
吸い付くように存在感のあるタンニンを感じつつも、
カシスのような透明感のある果実エキスが芯を支え、余韻は長く続く。
焼き浸しのタレに昆布土居の黒とろろを合わせた料理とも、
生臭みが出ることなく、違和感なく寄り添いました。
(商品について)
ステンレスタンクで約20日間マセレーションとアルコール発酵
500Lの樫の木樽で12か月熟成
無清澄・無濾過/瓶詰め時にごく少量のSO₂のみ添加
フラッグシップ「Poliphemo」より樹齢が約10年若い畑のブドウを使用したキュヴェです。
タウラージ的な強い酸とタンニンを持ちながら、果実の重さを前に出しすぎず、エキスと構造のバランスで魅せるスタイル。重たい赤ではなく、料理と一緒に完成する赤。
(造り手について)造り手について
Luigi Tecce
ルイージ・テッチェは、カンパーニア州イルピニア地方でアリアーニコに特化したワイン造りを行う生産者です。
ナポリから東へ約90km、タウラージ村近郊のパテルノーポリにて、1997年に父の死をきっかけに、
標高約500m、1haほどの畑を引き継ぐ形でワイン造りに携わるようになりました。
4世代続くワインの家系でありながら、当初は騎手としてのキャリアを歩んでおり、
栽培や醸造については、周囲の助けを得ながら急速に学んでいった造り手です。
1997年から2002年までは本格的なボトリングは行わず、ダミジャーナやペットボトルに詰め、知人向けに販売。
2003年より本格的にボトリングを開始しました。
この時期には、カンティーナ・ジャルディーノのアントニオからも助言を受け、
当時の「Nude」はルイージのアリアーニコから造られていました。
現在は約5haの畑を所有し、年間生産量は約23,000本。
畑ではボルドー液以外の薬剤を使用せず草生栽培を行い、最大傾斜15%、
砂〜粘土質で火山性ミネラルに富んだ土壌が特徴です。
アリアーニコは、結実してから完熟するまでに非常に時間のかかるブドウ品種。
そのため、ルイージの畑があるタウラージ周辺でも、もともと収穫時期は比較的遅い傾向にあります。
その中でもルイージは、ひときわ遅くまで収穫を行う造り手。
理由はシンプルで、ブドウの完熟を見極めながら、ひと房ずつ手で収穫しているからです。
人一倍、時間がかかる。
けれど、その時間を惜しまない。
セラーや自宅の“恐ろしいほど整った”片づけ具合、チーズやハムの切り方、盛り方ひとつを見ても、
仕事のあらゆる場面でディテールを突き詰める人物であることがうかがえます。
孤高、けれど独りよがりではない。
このワインに感じる静かな強さや芯の通った構造は、こうした日々の積み重ねから生まれているのだと思います。





