Italy
U Neigru 2015
Possa
Canaiolo Nero,Bonamico
Alc.14.5%
赤
(テイスティングコメント2015)
オレンジがかった赤色。
熟して落ち着いたベリー系果実に、木や清涼感のあるハーブの香り。
優しい飲み口の上品なエキス感。梅カツオの様な出汁感のある旨味。
なめらかで、心地よい果実の余韻。
唯一無二な味わいの赤ワイン!
(インポータ資料より)
リグーリア海に面した州は険しい海岸沿いに5つの村の総称でもある世界遺産チンクエ・テッレと呼ばれる景勝地。
その一つ「リオマッジョーレ」にあるワイナリー。
畑も断崖絶壁のようなところに石垣の段々畑を所有しています。
父親がチンクエテッレ国立公園の会長を勤めていることもあって若い時から意識の高かったサムエーレ ハイディさんはチンクエテッレの伝統と美しい景観を守るため2004年から自分のワイナリーを始めました。
痩せた土壌であるチンクエテッレ、急斜面の岩盤を砕いた際に出る砂を畑にし、大きなものは石垣にするという断崖絶壁のような土地、石垣を積み平地がほとんどなく、文字通り命懸けで作られた畑。
生産性、作業効率の悪さに加えて、石垣の修繕費が尋常じゃない彼の畑ではワインだけでなく、ハチミツなど複合的な農業を模索しています。
品種はボナミーコ50%にカナイオーロ50%!
ボナミーコは「良い友人」という意味の品種で、トスカーナが原産と考えられています。
品種としては素朴でちょっと個性的で色は薄め、地元ではテーブルワインに混ぜられることが多いのですが、この辺りの地域のワインを飲まない人には全く馴染みがないかと。
対してカナイオーロはキャンティの補助品種。ほとんど単独でボトリングされない品種で、塾成すると非常に滑らかですが、若いときはあまりインパクトがなくさっぱりしてます。
ヘクタール当り8,000本と高密植された2つの品種、樹齢45年というから驚きです。
収穫後軽くプレスしてから5日間のマセレーションとアルコール醗酵、圧搾後使い古しの栗か樫のバリックにてシュールリー状態で約9か月間醗酵と熟成を行います。年間1,900本瓶詰め。
チンクエテッレという土地、サムエーレの人柄が個性となって感じられるワインだと思います。