Italy/Puria
Jolly 2020
Negroamaro
Alc.%
甘口赤ワイン
(商品について)
Natalino Del Prete
ナタリーノ・デル・プレーテはプーリア南端レッチェの北、サン・ドナチに位置する。
10haの所有地にオリーヴと葡萄を栽培していて、若干小石の混じった赤粘土質の葡萄畑を7ha所有。
年間生産量は約2,000ケースという極々小さな造り手。
葡萄は現当主のお爺さんが70年前に植えたもので、その樹齢の高さはこの地域では今や貴重な存在となっている。
樹齢の高い樹は収量を自然に制限してくれるだけではなく、水不足や気候の望ましくない変化にも対応力があり、常に均衡のとれた状態を保つことができる。
乾燥で焼けることもなく、水分が多すぎて破裂することもない。
毎年、収量は減っていくが品質は向上していっているのだと言う。
ナタリーノのワインはフレッシュで口中ではフルーツが前面に押し出される。
しかし、古樹の真骨頂はそこから。後口にはフルーツ以外の香辛料、カカオ、タバコなどの風味がどんどん出てくる。これこそが古樹の複雑味なのだろう。
そして、彼等はいつからというわけでなく、ずっと有機農法で栽培してきた。1994年には認証も取得したそうだが、ビオロジック認証機関で許可されている農薬でさえも彼等は使用しない。
除草剤も使用せず、施肥も行わない(必要があればボルドー液は使用するが、天候の良い年にはボルドー液すら使わない)。
醸造中も、セレクション酵母などは一切使用せず、野生酵母のみで発酵させている。
『畑を毎日手入れしていれば、剪定時の調整と、大地を生き生きと保つ下草の働きによって、十分に自然な状態でクオリティーの高いワインを生み出すことができる。発酵だった葡萄と酵母がやってくれる。見守るだけ。』と言うが毎日の畑のケアは簡単な仕事ではない。
そして、近年のヴァン・ナチュールに対する注目に関しても独特の考えを持っている。『有機農法は簡単に収入に結びつけられるような表面的な方法であるはずがない。内から湧いてくる本能的なものであって使命でなければならない。私にとっては使命だ。それに従うことによってのみ飲み手や関る全ての人に癒しを与えることができるのだ。』