Italy/valle d'aosta
MIN BANQUES Mayolet2018
Maison Maurice Cretaz
Mayolet
Alc.14%
赤ワイン
(テイスティングコメント)
開けたては還元的なニュアンスがあるが、時間とともにチョコレートやスミレ、スモーキーな香りが広がる。
赤い果実やフレーバーティーのような瑞々しさと繊細なアロマ。
軽やかな飲み口ながら、しっかりとしたタンニンがあり、スモーキーな旨味と酸のバランスが心地よい。
余韻はすっきりとしており、上品で飲み飽きない赤ワイン。
(商品について)
1700年代後半にはヴァッレ ダオスタでの栽培が確認されている黒ブドウ品種のマイオレ100%のワイン。
マイオレは、ヴァッレ ダオスタの土着品種の中でもっとも早熟なブドウで、ヴァッレ ダオスタの土着ブドウの中でも最も早熟で、標高の高い場所を好む品種で、栽培面積は全体で7ヘクタールのみと絶滅寸前といえる。
繊細な香りと柔らかな味わいがあり、後味に独特の苦みがあるのが特徴。
ステンレスタンクでの醗酵&熟成。
ミンは、父方の祖母Min Erminia Mondet(ミン エルミニア モンデ)から名付けられたワイン。
ロゴデザインは、「人生」を意味し、命のエネルギーをイメージしたもの。
区画:「BANQUES(バンク)」ワイナリーがあるサールの北にある畑で標高は640~700mほど。彼らのメインの畑であり、広さは1.2ヘクタール。唯一白ブドウと黒ブドウの両方が植えられている。
造り手について – アンドレア・モーリス(Andrea Maurice)
「アオスタ渓谷の伝統と美しい畑を守るために」
ヴァッレ・ダオスタ州の州都アオスタに隣接するサールで、2015年に正式にワイナリーを立ち上げた建築家アンドレア・モーリス。
もともと祖父から受け継いだケザレ(サールの北)にある区画「バンク」のブドウを、2010年まで協同組合に販売していました。しかし、土着品種とブドウ栽培の歴史のスペシャリストである友人の農学士の勧めを受け、2011年から自ら醸造を開始。
アオスタ渓谷と伝統の危機
アオスタ渓谷は山々に囲まれ、平地がほとんどなく、ブドウ栽培には日照を確保できる傾斜地に畑を作る必要があります。
しかし、機械化が困難な環境のため、耕作放棄が進み、地域の伝統が失われつつあるのが現状。
この状況に危機感を抱いたアンドレアは、アオスタ渓谷の美しい畑と伝統品種の保護に人生を捧げる決意をしました。
自然と共に歩むワイン造り
アンドレアの哲学は、自然と共存するワイン造り。
- ビオディナミ農法を実践し、畑の生態系(微生物・動植物)の多様性を守る。
- ブドウ樹へのダメージを最小限に抑える剪定を採用。
- 白ブドウ品種でも皮や種とともに醗酵し、ワインに奥行きを与える。
- 醗酵中の温度管理は一切せず、自然のリズムに任せる。
- 無濾過・無清澄でボトリングし、酸化防止剤はボトリング時にごく少量のみ添加。
ワイン名に込められた敬意
アンドレアのワインには、彼にバトンを託した先人たちへの敬意が込められています。
- ワイン名は、アオスタ渓谷のブドウ栽培を守り続けた人々の名前から取られている。
- ラベルのデザインも、それぞれの人物にちなんだもの。
- ワイン名の上に記載された「区画名」は、標高や地質が異なる畑を示している。
現在の生産状況
現在、3つの区画でブドウを栽培し、年間約5,000本を生産。
土地ごとの個性を最大限に活かし、伝統品種とともにアオスタ渓谷のワイン文化を未来へとつなげています。
「この地のワインは、ただの飲み物ではなく、歴史と自然と人々の物語そのもの」— アンドレア・モーリスのワインには、そんな深い想いが込められています。