Luigi Tecce Orfeo 2017

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Category:

Italy/Campagna

Orfeo 2017

Luigi Tecce

Aglianico Alc.15.5%

濃厚な果実味に優しい泡が加わり、飲み心地が良くクセになる美味しさです。ぜひ少し冷やしてお楽しみ頂ければと思います。

輸入元資料より

2017年は、極端な酷暑により、ルイージのブドウもその影響を受け、完全主義者の彼には受け入れがたいレベルの揮発酸が全てのワインで生成されてしまいました。当初は、全量廃棄(ないしお酢屋さんに売る)ことを検討していたのですが、「酵母の数が少ない、ないし、活力に欠けた酵母というのも2017年というヴィンテージの特徴なのでは?ポリフェーモやサティリコンという名前を付けて売りたくない気持ちは分かるから、違う名前、違う価格帯でリリースさせたら?」という悪魔(オータと読みます)のささやきにそそのかされ…(笑)。結局、全てのワインをブレンドしボトリング、オルフェオ(オルフェウス)という名前でリリースすることに。

ワインが届く頃、分析表をもらってない事に気が付いたので、ルイージに連絡してみたところ、「ほんと俺の心情をありのまま伝えるけど、今更だけどボトリングしたことを凄い後悔しているよ。」などとショッキングな事が書いてあったので、ボトルの中で揮発酸が更に増えたのか??と戦々恐々としつつ、届いたボトルを試飲してみたところ…、めっちゃ美味しい!そしてすっごいしっかり発泡している! 揮発酸が増えた痕跡は一切なく、瓶内でアルコール2次醗酵が起こったため、高い揮発酸に対抗するだけのボディを持つに至り…。アルコール度数16%弱の微発泡性ワインって凄くないですか(笑)?

生産者情報

ルイージテッチェは生産する一部のブドウを用いて、古くから伝わる伝統的製法で自家消費と量り売り用にワインを生産してきました。

しかしながら、1980年代以降の伝統の衰退、近代化の波の中で、多くの造り手から農業・醸造学的に最新技術を駆使したワインが生産される様になってきました。

製品として安定はしているのですが、魂やイルピニアという寛大な土地がもたらしてくれるであろう、特性や唯一性に欠けた、無個性なワインを産出しているのを目の当たりにし、それに伴う伝統的生産者が減少していく現状を危惧、同じカンパーニャ州、カンティーナ ジャルディーノのアントニオ デ グルットラの助言もあり、2003 年から自らボトリングも始めるようになります。

野性酵母醗酵と40日間もの長期マセラシオンの伝統的手法

畑ではボルドー液以外の薬剤を一切使用せず、野生酵母による40日間の長期間マセラシオンと自然発酵を行い、二酸化硫黄の添加も瓶詰め時に極少量だけ使用します。草生栽培・自然農法といった伝統的な手法で産み出されるイルピニアの土地を見事に表現したワインです。