La Biancara / Passito Monte Sorio 2017 (500ml)

¥6,930

在庫あり

Italy/Emilia Romagna

La Biancara / Passito Monte Sorio 2017

Garganega

Alc.14.5%

白・甘口

(商品について)

ガルガーネガで造る甘口ワイン。

収穫されたブドウは外気が十分に取り込める屋内で垂直に吊った網にかけられ、3か月ほど乾燥させる。

干すことで糖度が30度まで引き上げられたブドウは軽く潰され、冬の寒さで野生酵母の活動が活発でないことから、少量を暖かい場所に置き、ある程度醗酵を促した状態で、木製の開放醗酵槽に入れ15日間のマセレーションとアルコール醗酵を行う。

圧搾後1000リットルの大樽に移され、5年間醗酵の続きと熟成を行い少量の二酸化硫黄を添加してボトリング。

2週間置いてみましたがへこたることはなくずっと美味しいワイン

「今までのアンジョリーノの甘口で感じたことのない雰囲気。香りは軽やか爽快、僅かに揮発酸のニュアンスを感じるものの全く気になりません。口に含むとアルコールが14.5%あるとは思えないスムーズさ、甘みのあとがサラッと消えて非常に爽やかな仕上がりです。が、数日経つと表情がガラッと変わります(びっくり)。ブドウの力強さが全面に出てパワフル!余韻のミネラル感も開けたてと比べると3倍くらい出ていて、おお!っと思わずのけぞってしまいました。抜栓したてはライトに楽しむことができるキュートさをもっていましたが、数日で全く印象が違う!そしてその後もさらに2週間置いてみましたがへこたることはなくずっと美味しいワインでした!やっぱ凄いなあアンジョリーノ(インポーターのヴィナイオータ社コメントより)」

程よく存在する揮発酸がワインに圧倒的な飲み心地を付与

「パッシート ディ モンテソーリオ2017をリリースします!アルコール度数17%強だった2016とは打って変わり、2017は14.5%程度で甘みは2016よりも強いのですが、程よく存在する揮発酸がこのワインに圧倒的な飲み心地を付与してくれています!2016に続き、こちらもヤバいです!(インポーターのヴィナイオータ社コメントより)」

イタリア自然派を代表する「アンジョリーノ マウレ」

いまやイタリア自然派を代表する一人として知られるアンジョリーノ マウレは、ワイン生産の盛んなヴェネト州ガンベッラーラ(ソアーヴェの隣の生産地域)で生まれ育ちました。マウレ家は、その土地にありながらブドウやワイン生産に携わらない家庭でしたが、アンジョリーノは若い頃から自らワインを造ることに憧れを抱いていました。妻のローザマリーアと始めたピッツェリアが大繁盛したことにより、1980年代前半に念願の畑を購入。1988年が「ラ ビアンカーラ」としてボトリングした最初の年になります。

発足当初は、畑でもセラーでもコンサルタントを雇っていましたが、アンジョリーノは彼らのやり方が気に入りませんでした。ブドウそのものに、大地、テロワール、ヴィンテージやブドウ品種そのものの個性を封じ込めたものを、なすがままに醸したものこそがワインだと考えていたアンジョリーノに、あれ使え、これ入れろということばかり…。早々に彼らとの契約を解除。全てを自らの決断で行うことにしましたが、具体的にどうすれば良いのか皆目見当もつかず、いろいろ思い悩んでいた時、ヴィチェンツァのワインバーで何気なく選んで、開けたワインに衝撃を受けます。

ヨスコ グラヴナーとの出会い。イタリアのヴァン ナチュールの出発点

ミステリアスで、唯一無二の個性を放ち、惹きつけてやまないワイン。それは「ヨスコ グラヴナー」のリボッラ ジャッラでした。

以降、暇を見つけては、グラヴナーの住むフリウリ オスラーヴィアまで通うようになります。そこには、エディ カンテ、ラディコン、ラ カステッラーダのベンサ兄弟、ダリオ プリンチッチ、ヴァルテル ムレチニックなどが集い、毎回のように激論を交わし、刺激しあいながら、お互いがより自然な造りのワインを目指すようになっていきます。1990-97年頃までは皆が足繁くグラヴナーのところに通ったそうですが、その後、意見の相違から、グラヴナーのところに集まることはなくなったようです。

それでも、アンジョリーノ、ラディコン、ラ・カステッラーダ、ダリオ プリンチッチ、ムレチニックとの交友は続き、『ヴィーニタリ』でも共同でブースを借りるようになります。この集まりが、いま現在ではいくつか存在する、イタリアのヴァン ナチュール(自然派ワイン)のグループの出発点といえます。アンジョリーノは自分が中心となって作ったグループを、意見の相違から2005年に脱退し、さらに2006年、ヴィン ナトゥールという別のグループを結成。彼を慕う若手の育成をするとともに、現在もワイン造りにおいてさらなる挑戦を続けています。

めまぐるしい挑戦

●栽培方法:完全無施肥から、ビオディナミに切り替え、今はEM菌も試し、ブドウ樹に対する栄養供給の目的ではなく、地力回復、微生物叢のバランスを整えるために自家製の純植物性の完熟堆肥を、地力が弱いと判断した区画にのみ施肥。

●農薬:当初から除草剤などの農薬は使わずに、ボルドー液(ブドウ栽培において、様々な有機農法の認証団体が唯一使用を許可している農薬)のみを使用していたが、ビオディナミ調剤を試したり、EM、様々なハーブなどから作る煎じ薬を撒いたりと、ボルドー液さえも排除※した農業を目指している。

※彼の住む地域はイタリア最大の平野部、パダーナ平野に面しているため湿気が多いので病気が出やすく、ボルドー液を撒く回数を少なくすることは極めて危険。近隣の農家に比べたら、もともと撒いているうちにも入らない程度しか撒いていないにも関わらず、排除したいのだといいます。

●醗酵方法:当初はプレスして出てきたモスト(ジュース)だけを使用して、いわゆる白ワイン的な造り方をしてきたが、グラヴナーやラディコンらと共に皮ごとのアルコール醗酵を試し始める。しかし長期間のマセレーションには疑問を持つようになり、つい最近まで醗酵の初期段階1〜2日間だけマセレーションしていた。

●酸化防止剤:当初から少量しか使用していなかったが、サッサイア2002の一部を完全無添加でボトリングを始めたのを機に、いまやサッサイアは半量を無添加でボトリング。マシエリにも無添加を試し、ピーコや赤ワインなどもヴィンテージによっては完全無添加でボトリング。目標は全ワイン完全無添加。