Konni & Evi/ Huy Cidre2019

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Category:

Germany / ザーレ・ウンシュトルート

Huy Cidre2019

Konni & Evi

Alc.8%

多種類リンゴ(平均樹齢110年)

シードル微泡

(テイスティングコメント)

アップルパイの様な火の通ったリンゴの香り。

スモーキーでドライな飲み口。

複雑味のある旨味と、青りんごやグァヴァの様な爽やかな後味。

(商品について)

収穫後、りんごを小さく刻み、ゆっくりとプレスし、ステンレスタンク で自然発酵後、1年間シュールリー。翌年、収穫のタイミングでボトリ ング。その際2020年ビンテージのモストを少量添加し、瓶内二次発酵。

(コンニとエフィ Konni & Evi)

コンニとエフィ(以下コンニ)は、旧東ドイツに位置するザーレに拠点を持つ若き夫妻だ。

ザクセンと並んでドイツ最北の産地である ザーレのワインは多く世に出回らない。

産地が小さいことが大きな理由ではあるが、そもそもコンニのようなワインを造る生産者がいない。

というのも、ソ連崩壊後、元々ワインを元詰めする文化がなかったこの地においては、畑を所有した多くの人々は協同組合にブドウを販売し生計を立てた。

それは、裏を返せば「いい畑」を求める人がほぼ皆無であったことを意味する。

コンニは、南向きの斜面の畑など、有名産地であれば誰でも欲しがるような放棄され荒れ果てた畑をEbayなどで買い、極小さなガレージワイナリーを2017年 にスタートした。

コンニのビジョンは最初からクリアだった。

極力介入を避け、ザーレという特殊な土地の味わいをフルに表現したワイン、その土地に根ざす古いブドウ樹のポテンシャルをフルに引き出したワインを造ること。

彼は自宅から30km圏内に異なる区画を所有する。畑が一箇所にまとまっていないということは、時間的・物理的コストが大きく増えることを意味する。

特に、霜などの緊急 事態や収穫の時期などにはその畑間の距離が致命的ともなる。

しかし、コンニは一切の不満を漏らさない。いつも明るく、ワインのことになると真剣だ。

ザーレという寒冷地では、春と秋に霜害の危険性が非常に高くなり、収量が減ることも度々ある。

それでもコンニ がこの土地でブドウ品種ごとにワインを造り続けるのは、ここにしかない土地とブドウの味わいがあるからだ。