Spain/Cataluna
TRIGAROP'19
Finca La despeinada
Tempranillo
Alc.12.3%
赤ワイン
(テイスティングコメント)
香りには少し還元的なニュアンスがあり、バニラやローズマリー、赤い果実が感じられます。
軽やかな飲み口で、淡い赤い果実の酸がしっかりと感じられ、イキイキとしたタンニンの自然派ワインらしい親しみやすい味わいです。
(商品について)
スペイン・カタルーニャ州南部タラゴナ県テーラ・アルタ地区のボット村に位置するワイナリー、フィンカ・ラ・デスペイナーダ(Finca La Despeinada)が手掛ける赤ワインです。このワインは、テンプラニーリョ種を100%使用し、2日間のマセラシオン(果皮浸漬)後に搾汁し、アンフォラ(素焼きの壺)で発酵、その後ステンレスタンクで6ヶ月間熟成させています。亜硫酸塩(SO2)無添加で、生産本数はわずか1,078本と非常に限定的です。
(造り手:Finca La despeinada/フィンカ・ラ・デスペイナーダ)
フィンカ・ラ・デスペイナーダは、フランス出身のアレックスさんとオーストリア出身のペトラさんが、無農薬のワイン造りを志し、2016年頃にこの地に1.5ヘクタールの畑と小さな家を購入して設立しました。
彼らの畑には、樹齢50~90年の古木が植えられており、元の所有者も農薬を使用せず、銅と硫黄を少量散布する程度の管理を行っていました。現在はさらに1ヘクタールの畑を借りて栽培を行っています。
この地域は年間降水量が400~490mmと非常に少なく、BIO(有機栽培)に適した土地柄です。
下層には粘土質土壌があり、多少の乾燥にも耐えられるものの、水の確保が最大の課題となっています。
夏には海風が吹き、冬には-8℃にもなる寒冷な気候です。彼らは自ら家を改装し、トイレはおがくず式を採用するなど、自然と共生する生活を送っています。
近隣のワイン生産者であるメンダールさんからの助言を受けながら、2018年ヴィンテージで初リリースを果たしました。
全てのキュヴェで亜硫酸無添加を実現しており、2018年の生産量は約4,000本でした。彼らのワインは、スペインの大地の大らかさと力強さを感じさせます。