Italy / Piemonte
Ri-Fol Rosa2023
Ezio Cerruti
Alc.13%
微発泡ロゼ
(テイスティングコメント2022vt)
酵母感のある香りに、イチゴやアセロラの香り。
バニラの様なコクと、清涼感のあるハーブ、男前な苦みのある柑橘の様な酸。
ジンジャーなどのスパイス感のあるドライな後味。
ベトナム料理などと相性がよさそうです。
ゴーヤなど苦みのあるお料理もこなしてくれそうです。
(商品について)
辛口に仕上げたワイン(Fol)用のモスカートに樽で熟成させる前のフレイザを6~7%の割合でブレンド、醗酵が始まった直後のSol(ソル)のモストを少量加えてボトリングし、ナチュラルな瓶内二次醗酵を促した微発泡ワインです。
“Ri”はイタリア語で“再び”を意味し、2次醗酵を指しています。
モスカートのアロマティックさはそのままに、黒葡萄が立体感と奥行き、そして赤い果実のチャーミングさを加え、心地よく、楽しく飲めるロゼ・フリッツァンテです。
このワインのアイデアを聞かされた時、「モスカートにフレイザをブレンドしたロゼ フリッザンテ…オータさんなら、どう造りたい?」と聞かれたので、「香りも色目も可愛らしいロゼワインっていうだけじゃ、わざわざやる意味はないよね。俺なら、モスカートっていうキャラの確立したブドウにわざわざ他の品種を混ぜることと、フレイザという品種を選んだことにちゃんと意味を持たせたいって考えると思う。しっかり醸し切ったフレイザを後からブレンドすることで、フレイザのタンニンがちゃんと感じられる、そしてモスカートのアロマが少し後ろに回ったワインをイメージして造るんじゃないかな。」と答えると、嬉しそうに笑いながら「オータさん、まさに俺が考えていた通りのことを言ってくれちゃったね!」と言っていました。届きたてを即試飲したのですが、エツィオと話していた通りの佇まいのワインで、本当に嬉しくなりました!(輸入元抜粋)
(エツィオ・チェッルーティ)
エツィオ・チェッルーティはモスカート・ダスティ、アスティ・スプマンテ用のモスカートを生産する地域として有名なピエモンテ州の化スティリオーネ ティネッラに位置します。
もともとは伝統的に高品質のモスカートを産する土地として有名だったカスティリオーネ ティネッラですが、現在では大量の化学肥料が投入され、工業的に大量生産されているのが大半です。
その中、他と違い一目見てわかるほど健全な畑を維持しているのが、このエツィオ・チェッルーティ。
除草剤などは使わずに6ヘクタールの畑を1人で手掛けています。
育てているのはモスカート99%モスカート。
モスカートの可能性をとことん追求しています。
通常パッシート(甘口白ワイン)は収穫したブドウを屋内などで陰干しして造られることが多いのですが、彼の場合は、8月の下旬から9月の上旬モスカートが完熟する頃、ブドウのついた枝をブドウ樹から切り離すための剪定を行い、そのままブドウが(針金などに絡まって)吊るされた状態で、畑の中で雨風にさらされる状態でブドウを乾燥させ、約2ヵ月後に収穫を行います。
除梗し、圧搾して出たモスト(果汁)は樽へと直接入れられ、培養酵母、二酸化硫黄ともに全く添加しない状態で、2年の歳月をかけゆっくりと醗酵。
ボルドー液以外の農薬は一切用いない有機農業を実践。ボトリング前に若干量の2酸化硫黄を添加、ノンフィルターでボトリング。
自然で伝統的な手法で素晴らしいモスカートを造っています。