De Bartoli(Terzavia)/Metodo Classico Cuvee’ VS

¥10,120

在庫あり

Italy / Sicily

Metodo Classico Cuvee' VS

De Bartoli(Terzavia)

Grillo

Alc.13%

白発泡

(テイスティングコメント)

(商品について)

シチリアの伝説的な生産者であるデ・バルトリが土着品種グリッロ種で造る、マルサラの風味を纏ったスパークリングワイン。

従来のマルサラの製造過程で行われている酒精強化をせず、ソレラ方式で酸化的熟成を促した極辛口ワイン「ヴェッキオ・サンペーリ」を生み出した伝説の醸造家、故マルコ・デ・バルトリ氏。

テルツァヴィーア(3つの目の道の意)はその遺志を受け継いだ、長男で現当主のレナート氏が2009年から始めた、マルサラとヴェッキオ・サンペーリを生産しない年に造るスパークリングワインです。

ブドウの平均樹齢は28年で、石灰質に砂が混じる土壌で例年8月下旬に手摘みで収穫されます。

野生酵母にてステンレススチール・タンクと木樽で発酵したワインと、複数年のリザーブ・ワイン、そしてヴェッキオ・サンペーリを全体の10%加えた原酒に、翌秋に収穫したブドウ果汁を使用して瓶内二次発酵。

ノン・ドサージュの極辛口のスタイル。

完熟した果実の豊かさと、熟成による深みあるグリッロ種の二つの個性が見事に溶け合った実に見事なスプマンテです。

(造り手について)

シチリアで伝説的生産者と言われるマルコ デ バルトリは、ワイン法などによって縛られた既成概念に疑問を持ち、それを壊すことで生まれた彼のワインは、マルサーラにおいては唯一アイデンティティーを確立していると言えます。

ヴェッキオ サンペーリは、マルサーラと同じブドウ品種であるグリッロを使用した、従来のマルサーラの製造過程で行われているアルコール&モストの添加を行わずにソレラ方式で酸化的熟成をした極辛口のワインです。

パンテッレリーア島のブックラム(アラブ語で“ブドウ畑の父”の意)地区にある5ha畑で獲れたブドウからは3種類のパッシートが造られます。

8月中旬ごろから収穫が始まり、天日干しされるズィビッボにとってはその時期の太陽、つまりSole d’Agostoソーレ ダゴスト(8月の太陽)こそが、その年のワインの個性を決定づける最も大切な要素であると、マルコはことある毎に言っていました。

その名を冠したワインは、木樽での熟成を行わずに収穫から比較的短期間のうちにボトリングされるシンプルなパッシートで、毎年生産されています。

それに対してブックラムは、ブドウの品質、収穫後の天候などに恵まれた年にのみ生産される。

50%のブドウは8月中旬ごろ収穫後天日干しにされ、残りのブドウは9月の上旬まで樹上でさらに熟させた後に収穫、アルコール醗酵をさせる。

醗酵が活発になった頃、3週間にわたり天日干していたブドウを粒のままモストへと加え、約3か月間のマセレーションを行い、その後約30か月の樽熟成を経たのちにボトリングされます。

ブックラム2000はリゼルヴァとでも呼ぶべきワインで、10年の樽熟成を経て2010年にボトリングされたものです。

…Marsala Riserva 1860について… サルヴァトーレ アモデオは、自ら偉大なワインを造るべくマルサーラに留まることにして、周りの農家から優良なワインを買い集め、マルサーラの生産を始めるが、1950年代初頭に訪れたマルサーラワインの品質面での退廃を嘆き、セラーの扉を閉ざし、ワイン販売をやめてしまいます。彼の死後、遺族はアモデオの熟成させていたワインを売り始めます。その中には、“1830”と書いてあった樽がいくつかあり、液体というよりも固体とでも呼べそうな、濃い蜜状のワインが数百リットル入っていました。

それをマルコ デ バルトリが購入し、“修復”(若いワインを加えたり、清潔な樽に移し替えたり…)を行った後、2000年に1000本ボトリングされたのがこの“1860”で、1860はイタリアが統一された年から来ています。