Italy/Veneto
Tai Rosso 2018
Daniele Portinari
Alc.%
赤
(テイスティングコメント)
スモーキー、カカオ、カシス、ハーブ、柑橘などの香り。
柔らかなな乳酸系の酸味が主体となって、レーズンの様な微かな甘味が上品な味わい。
カカオ感のある香りと合わさり、チョコレートの様な余韻が素敵な赤ワイン。
(商品について)
コッリ・ベーリチ地区、標高200mに石灰岩を含む粘土質の畑。
畑ではボルドー液のみを使用し、セラーでは酵母添加も温度管理も行わない。
タイ ロッソはトカイ ロッソの現在の呼び名。
カンノナウやグルナッシュと同じ品種といわれています。
この地のテロワールを表現すべく、2007年に植えられた畑から初めて収穫されたブドウで造られたワイン。
造り手
Daniele Portinali ダニエーレ ポルティナーリ
1970年代、ダニエーレの父親はヴェネト州ヴィチェンツァから南に30kmのアロンテにあるコッリ ベーリチの標高200m、石灰岩を含む粘土質土壌の4ヘクタールの畑にブドウを植え始め、近くのワイナリーにブドウを売って生計を立てていました。ダニエーレも父親の畑を手伝っていましたが、1990年代後半に隣の生産地域ガンベッラーラに住むラ ビアンカーラのアンジョリーノ マウレと知り合ったことで人生が大きく動き始めます。ソアーヴェという巨大なワイン銘柄を支えるゾーンから外れたこの地域ではブドウを売却しても二束三文、有機栽培をしてもブドウの価値は重さでしか量られません。ブドウ栽培農家として限界を感じていた彼にとって、自分と同じように無名の土地から世界中にナチュラルなワインを発信するアンジョリーノは特別な存在に感じたことでしょう。そんなアンジョリーノの勧めもあって、2004年から有機農法に転換、子供たちの未来も考え覚悟を決めました。2007年に自身でタイ ロッソを植え、アンジョリーノから使い古しの小樽を1つ借り、メルローを仕込んだのが実質的な初めてのヴィンテージとなり、翌年から本格的に自家醸造とボトリングを始めます。
生産地域も生産者本人も地味ですが、地域にはアンジョリーノお墨付きの高いポテンシャル、本人からは静かですが強い意志みたいなものを感じます。
もう1人のダニエーレもそうでしたが、僕たち日本人には希薄な気がする、彼らの郷土に対する思い入れ、愛情はただならぬものがあり、その気持ちが、その土地の伝統やルーツなどを守りたい、継承したいと思う気持ちとなり、それがブドウに乗り移り、それがワインとなっていくのである。(輸入元資料より)