Bressan/Verduzzo Friulano2020

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Italy/Friuli

Verduzzo Friulano2020

Verduzzo

Alc. 13%

白(オレンジ)ワイン 

(テイスティングコメント)

ナシやたばこ、紅茶、アプリコットの香り。

紅茶のようなしっかりとしたタンニンと旨味を伴った酸、ドライフルーツのような落ち着いた果実のニュアンス。

ブランデーの様な複雑なエキス感、マロンケーキの様なほっこりとした余韻。

(商品について)

ブレッサンはフリウリを拠点に構える自然派の造り手。

ブドウの樹は“最高レベルのワインの 生産のみを常に目指す”という哲学に基づき、生産量は極めて低く抑えられ、特別に品質の高いブドウのみを収穫できるよう栽培されています。

ブドウの生育には除草剤、乾燥剤、殺虫剤の完全不使用で、肥料も自然なもので育てています。

このワインは何世紀も前はこの地に広く浸透していたブドウ品種ヴェルドゥッツォを使用。アロマテックな香りを持ち、果皮が厚いという特性を生かし近年甘口に仕立てられることも多いが、フルヴィオは伝統に則って辛口に仕上げている。

フレッシュで豊かな芳香、リンゴや洋梨、桃、クルミ、アンズ、アカシアを思わせるブーケがあります。

ほのかなタンニンとキレのよい風味、バランスの取れた豊かなボディ、野の花の香りを帯びたアーモンドの香ばしい余韻が残ります。

ワイナリーHPより哲学など

私は父や10 世代まで遡る先祖たちを信じています。 同じブドウを手がけ生涯を捧げ惜しみなく働い た人々の確かな技を。

私は我々の土地を信じています。 個性的で忠実で平和な、周囲をとりまく環境と良く溶け込んだこ の土地を。

私は我々のブドウ畑を信じています。 養分の少ない痩せた土壌にも関らず、信じられないような素 晴らしい芳香という宝物を生み出す母なる女王であるこの畑を。

私は職人頭の持っている“芸術的な”感覚を信じています。 自分の仕事と独自の考え方に対する誇り、 そして技がつなぐ伝統、人の手により耕されたブドウ畑から獲得した何世紀にもわたる長い経験の成 果を。

これらの価値観と過去の実績から生まれた真のプライドを持って、つけ上ったり傲慢になったりする ことなく、しかし古来のワイン醸造方法に強い興味と注意を寄せ、現代技術を断固として拒否しなが ら、私はいまだにワインを造り続けています。

ブレッサンはいわゆる“オーガニック・ワイン”ではありません。 ブドウ畑とセラーで遵守している私 の個人的な規則のほうが、様々な“認証”の基準よりも厳しいのですが。

“バイオ・ダイナミック”も取り入れていません。 なぜなら規則が流行に左右されることを残念ながら 知っているからです。 そして規則を課して次にそれを廃し、純真な人達から利益を貪るほど簡単な ことはない、ということも知っています。 今日世界中で生産されているワインの大部分は、平凡で

これといった特徴がなく標準化されていて、ブドウ畑とワインセラーでの化学物質の広範囲な使用の ため長期熟成に挑戦できません。このやり方は、ブドウの出所をあいまいにし、生産地固有の特徴や 生産者の個性といったものを消してしまいます。

ここに挙げる我々のワイナリーの規則は、常に上記の考えにのっとって遵守されています。

  • 人の手によるブドウ株の選定と、在来品種の優先的使用。 (クローンやいかなる形式でも遺伝子組み換 え有機体の使用を禁止。)
  • 芽かきや剪定は完全手作業。
  • 化学合成物質を使用しない、人の手によるブドウ栽培。ブドウの樹と自然のサイクルの尊重。(除草剤、乾燥剤、殺虫剤の完全不使用)
  • 野菜からの堆肥、厩肥などの自然な肥料のみ使用。またはまったく未使用。
  • 灌漑の禁止。水は過去、常にワインのあふれる芳香と濃厚さを希釈してしまったということがわかっ ている。
  • 完璧に健康で熟成したブドウのみを得るため、収穫は手作業。(未成熟果の収穫防止)
  • ブドウの果皮に付着している天然酵母の働きによる発酵。
  • 人工的に化学合成された酵母の完全不使 用。
  • 亜硫酸塩をはじめ他の添加物、化学物質のマストへの無添加。 (亜硫酸塩はボトリングの際ほんの少量 加えられるのみ、どんな場合でも有機認証の規定値より少ないか同量)
  • 天然もしくは化学的な芳香剤の使用禁止.
  • ワインは自身が生み出した“素晴らしい澱”の上で瓶詰め時まで熟成。
  • 無濾過。(濾過はどんな場合でもワインを殺菌し味わいを貧困にする要因)
  • コルク栓のみを使用。 精密な天然コルクに限定することで、ワインの最良の友となる時間(熟成期 間)を手に入れることが可能。
  • 手作業に拘ったラベル貼り。(ボトル1本1本がユニークな生き物)

このような信念で働いてきて、私は自分を実験台であると信じていました。 市場の一般的なヴィジ ョンと異なるところに立っているため、自分のとっている方法を詳しく語りたいという意欲を失って いました。 多分、私は独自の考えを語り実行に移すだけの理想主義者で、“本物のワイン”を造ろうと いう勇気をいまだ持ち続ける稀少な生き残りであるに過ぎないでしょう。 確かに私は隔絶された“孤 島”に住み、そこで働いているといえるかもしれません。 そこでは現在既に失われてしまったある種 の伝統がもたらす喜びを見出すことがいまだに可能であり、受け入れるだけでなく理解しようとして くれる人々の眼差しによってワインが見守られ、甦っているのです。

by フルヴィオ・ルカ・ブレッサン