Italy / Toscana
Montesecondo – “Tïn” Sangiovese 2019
サンジョヴェーゼ100% / Alc.12.5% / 赤
「Tïn(ティン)」はアラビア語で「粘土」を意味し、スペイン製の粘土壺=アンフォラで発酵・熟成された特別なサンジョヴェーゼです。平均樹齢20年以上、ビオディナミで育てられたブドウを使用し、皮ごと自然発酵・マセラシオンを6〜8か月。清澄・濾過を行わずに瓶詰めし、1年以上の熟成を経てリリースされます。
グラスから立ち上がるのはスミレやフレッシュベリーの香りに、キノコやスモーキーなニュアンス。瑞々しいエキス感に、ベリーを思わせる酸ときめ細やかなタンニンが重なります。柔らかな甘みと、アンフォラ由来のピュアな質感、長い余韻が心地よい1本。
造り手について – Montesecondo
「モンテセコンド」は、フィレンツェに近いキャンティ・クラシコ最北端のサン・カッシャーノ・イン・ヴァル・ディ・ペーザに位置するワイナリー。現当主シルヴィオ・メッサーナは、ニューヨークで10年以上ミュージシャンを目指して活動していましたが、1999年に帰郷し、父の畑を受け継ぎました。
2000年にファーストヴィンテージを仕込み、2001年からビオロジック、2004年以降はビオディナミを導入。度重なる病害や失敗を経ながらも自然な栽培にこだわり続け、畑の仕立ても一部アルベレッロ(株仕立て)に変更。病気に強い健全なブドウ樹を育てています。
キャンティ・クラシコでは樽熟成が義務づけられているため、アンフォラ発酵のサンジョヴェーゼ「Tïn」はIGTとしてリリースされます。ミュージシャン的感性を持つシルヴィオが、「サンジョヴェーゼのピュアさを最も表現できる形」と語る、挑戦的かつ革新的なワインです。