Valter Mlecnik  Chardonnay 2013

¥6,050

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Category:

Italy

Chardonnay 2013

Valter Mlecnik

オレンジ

(インポータ資料より)

彼らのシャルドネは、我々がこのブドウに持つイメージを大きく壊してくれる。

マセレーションにより得られたタンニンとブドウの複雑味、シャルドネの個性以上にワインとしての旨みの強さに驚かされる。約2年間大樽にて熟成(年によっては使い古した小樽も使用。)。

ノンフィルターでボトリング。

フリウリ ヴェネツィア ジューリア州からイタリアとの国境を越えて、車で10分程のヴィパーヴァ渓谷にワイナリーはある。

畑では、シャルドネ、レブラ(リボッラ ジャッラ)、ソーヴィニオナス(フリウラーノ)、マルヴァジーア イストリアーナ、ピネラ、メルローを栽培し、年間約12,000本のワインを生産している。

mlecnik02 この地域は、まわりを山に囲まれたすり鉢状の泥灰質土壌で標高は50~120m程度、細かな気候条件の違いが見られる。

社会主義国家時代に政府に没収されたヴァルテルの祖父の私有地であったブドウ畑を含む土地を徐々に買い戻し、1989年にそれまで桶売りしていたワインの自家ボトリングを始めた。当初より除草剤や殺虫剤といった薬剤や化学肥料を使用せずにブドウを栽培していたが、ヨスコ グラヴナーに出会った1993年以降は彼のブドウ栽培・醸造哲学に共鳴し、それを実践している。

2005年からは厳格なビオディナミの生産者ですら使用する「ボルドー液」も使わない、ブドウ栽培を開始。

ひと株ごとの収量の制限、野生酵母による醗酵、温度管理・空気調節や清澄作業を行わずに醸造し、二酸化硫黄の使用も瓶詰め時にごく少量のみと、彼らの祖先が残した伝統と自然への最大限の敬意を持って、よりブドウそのものの個性やテロワールを反映した自然なワイン造りを目指している。

ヴォドピーヴェッツとムレチニックはほぼ時を同じくして、それまでは“完熟の向こう側”を追求していたところから、完熟以上には収穫のタイミングを引っ張らないことを決めた造り手同士。

完熟以上に引っ張らなくしたことによって、ブドウの酸度が落ちず、その結果として色調が濃すぎないワインとなっていったわけですが、パオロの2013ヴィンテージ同様にムレチニックのシャルドネ2013も色がかなり濃いです。抜栓後は、やはり酸化を思わせる香りから始まるのですが、時間が経つほどにそのニュアンスが希薄になる点もパオロのワインと一緒。今飲んでももちろん十分に美味しいのですが、もっと熟成させた方が真価を発揮するヴィンテージなのかもしれません。